2017年9月5日
LoRaWANと鳥獣被害アラートシステム「TRELink」の実証実験を開始

 

株式会社GISupplyと北海道紋別郡遠軽町丸瀬布は共同で、株式会社NTTドコモのネットワークを利用し鳥獣被害対策におけるLPWA通信(Low Power Wide Area通信:IoTやM2Mでの活用が期待される広範囲・低消費電力の通信方式)の実証実験を開始します。 株式会社GISupplyが提供するLoRa RSK(LoRaリアル現場用キット、ページ下部参考)と鳥獣被害アラートシステム「TRELink」(トレリンク)を用いて、北海道紋別郡遠軽町丸瀬布周辺で発生している鳥獣被害に対し、自治体担当者及びハンターの負担軽減と捕獲事業の効率化を目的とした実証実験です。




●実験の背景
農作物の収穫時期に発生する鳥獣被害は全国各地で深刻な被害をもたらしており、田畑を荒らす鳥獣の捕獲においては、罠の設置や見回りが自治体担当者及びハンターの負担になっています。 そこで株式会社GISupplyでは、通信機能付きの自動撮影カメラに加え、新たに携帯電話の通信圏外に設置された罠にも使用できるLoRa端末をWebアプリケーション「TRELlink」に対応させ、罠の動作をリアルタイムに監視する事を可能にしました。 自治体担当者及びハンターの負担軽減と捕獲事業の効率化を目指すと共に、TRELlinkが全国で鳥獣被害対策の標準システムになる事を目標にしています。




●鳥獣被害アラートシステム「TRELink」の概要
LoRa端末で動物が箱罠にかかった時の振動を検知し、利用者へアラート通知します。 アラート通知には、発生時刻の他に位置情報も含まれます。 アラート送信先は最大100件まで登録でき、関係者への通知の効率化が図れます。




●罠の図解
LT-100の3軸センサーを利用し、動物が箱罠にかかった時の振動を検知し、LoRa通信を介しTRELinkへ通知を行います。TRELlinkのアラート機能では、利用者へアラート発生時刻及び位置情報を通知します。

 

罠の図解

 

罠の図解



●実験概要
・実験期間:2017年8月31日~2017年9月末(予定)
・スケジュール
2017年8月31日 北海道紋別郡遠軽町丸瀬布、森林公園「いこいの森」にゲートウェイを設置。
2017年9月01日 センサーを箱罠に設置。
2017年9月末  実証実験終了、機材撤収。

 

●使用機材
・Webアプリケーション 「TRELink」  https://www.gishop.jp/shopdetail/000000001407/
罠の図解

 

 

・LoRa RSK(LoRaリアル現場用キット)  https://www.trackers.jp/products_lora_rsk.html
罠の図解

(LoRa RSK構成)

ゲートウェイ1台 
ネットワークサーバー1式 
アプリケーション(ezFinder BUSINESS)1式 ※
センサー端末(LT-100)10台

 

※今回の実証実験でアプリケーションは、TRELinkを使用しています。


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